例えば、仕事において、上司から部下へ指示が出る。その指示に対して、部下が質問をすると黙ってしまう上司がいる。
正確には、答えを持ち合わせていないので、即答できないのだ。
なぜ、そのようなことが起こるのかを考察してみた。
① 内容を理解していない。
② 間違ったことを言うことを恐れている。
③ 言葉に変換することが上手ではない。
まず、①内容を理解していないだが、内容を理解していないのであれば、指示は出せないはずだ。
ただ、なぜ指示を出してしまうのかというと、上司の上司からの指示で、その指示をそのまま部下に流していることが考えられる。
本来であれば、上司は、その指示に対して、わからないことなどがあれば、質問などして理解を深めるはずだ。
それをできない理由は、上司の上司が高圧的で、「いいからやれ」的な指示だった場合、上司は委縮してしまい、「はい」や「わかりました」と答えるしかない。
つまり、内容がわからないので、自分で遂行することができず、部下に丸投げということになってしまうのだ。
したがって、上司の問題もあるが、上司の上司の問題も大いに関係してくるのである。
上司の上司となると、部長や役員、中小企業なら社長などとなる。
社長がそのような態度であれば、会社の構造的な問題なので、解決策はなかなか見い出せない。
しかしながら、転職などを考えても、踏み切れない人は多いだろう。
結局、現状維持のまま(本来は衰退)過ごしてしまうのである。
現状維持のままでいい人はいいが、変えたい!という人はどうすればよいだろうか。
今後の課題である。
話がそれたが、続きで、②間違ったことを言うことを恐れているだが、部下になめられたくないという心理が働いていると思われる。
ただ、上司といえども、すべて知っているわけではないので、わからないことがあれば素直に部下に言えばよいと思う。「わからない」と。
部下の性格にもよるが、わからないと言われたら、部下が知っていることなら、快く話してくれると思う。
恐れず、正直になればよいと思う。
続いて、③言葉に変換することが上手ではないだが、そもそもが会話が苦手な上司もいると思う。頭の中で内容を咀嚼することが苦手な人だ。
それは、部下は思いやりを持って接するしかない。上司もそれらを正直に伝えればよいと思う。弱みを見せてもよいと思う。
色々書いたが、どちらにしても、質問に対して黙るのはよくない。黙らずに、ちょっとまって、とか、あいづちを打ってほしいものである。